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2025.10.09

韓国語「-결에」徹底解説:意味と使い方、例文集

韓国語「-결에」徹底解説:意味と使い方、例文集

 

「無意識のうちに」「〜の拍子に」「〜の通りに」など、文脈によって多様な意味を持つ韓国語の表現「-결에」と、その元となる名詞「결(キョル)」。この「결」を含む表現を使いこなせると、より自然で繊細なニュアンスを韓国語で伝えることができます。

【1】「-결에」の基本的な意味と構造

韓国語の「-결에(〜キョルエ)」は、名詞「(キョル)」に場所や時を表す助詞「-에(エ)」がついた形です。

名詞「결」の基本的な意味は「木目、繊維、筋目、きめ(肌理)、流れ」といった物理的な筋道や質感を表すものです。

ここから派生し、ある**「状態」「勢い」「流れ」の最中や影響で何か動作が起こったことを表すようになりました。

日本語では主に「〜の拍子に**」「〜の勢いで」「〜の間に」「〜の状態で」といった意味合いで訳されます。

【2】無意識の行動を表す「-결에」を含む複合語

特定の単語と結合することで、「意識せずに思わず何かをしてしまった」というニュアンスを持つ副詞的な慣用表現を形成します。

これらの表現は、意図せずに出た言動や、予期せぬ状況下での行動を表すのに非常に頻繁に使われます。

例)

・너무 놀라서 엉겁결에 “네”라고 대답해 버렸다. (あまりに驚いて、思わず「はい」と返事をしてしまった。)

무심결에 옛 애인의 번호로 전화를 걸 뻔했다. (うっかり元恋人の番号に電話をかけそうになった。)

잠결에 시계를 떨어뜨려서 고장 났다. (寝ぼけて時計を落として壊してしまった。)

꿈결에 사랑하는 사람의 목소리가 들리는 듯했다. (夢心地で愛する人の声が聞こえるようだった。)

【3】物理的な「流れ」や「きめ」を表す「결」

「결」は、風や音の流れ、あるいは肌などの**表面のきめ(質感)**といった、具体的な筋道や質感を表す場合にも使われます。

この場合、「-에」がつくことで「〜の流れに乗って」「〜のきめに沿って」といった意味になります。

  • 바람결에

    • 意味: 風に乗って、風の流れの勢いに

    • 例文: 멀리서 들려오는 종소리가 바람결에 실려왔다. (遠くから聞こえてくる鐘の音が風に乗って運ばれてきた。)

  • 피부결

    • 意味: 肌のきめ(肌理)

    • 例文: 화장수를 피부결에 따라 부드럽게 발라주세요. (化粧水を肌のきめに沿って優しく塗ってください。)

  • 노래결

    • 意味: 歌の調子、歌声の質感や雰囲気

    • 例文: 그녀의 노래결은 다른 가수들과는 다른 매력이 있다. (彼女の**歌声の調子(質感)**は他の歌手とは違う魅力がある。)

【4】抽象的な「性質」や「雰囲気」を表す「결」

さらに「결」は、人や物事の**「性質」「雰囲気」「スタイル」「傾向」**といった抽象的な概念を表すのにも使われます。

  • 결이 다르다

    • 意味: 性質(雰囲気、スタイル、価値観)が違う、波長が合わない

    • 例文: 우리는 일에 대한 가치관의 결이 달라서 자주 충돌한다. (私たちは仕事に対する価値観の性質が違うのでよく衝突する。)

    • 補足: 直訳は「きめ/筋目が違う」ですが、**「考え方や感覚の相違」**を指す表現として非常に広く使われています。

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